A HAPPY FATHER’S DAY      Vol.48

 

 

 「 GC 」  writes.

今日は父の日です。


今回は日本の ウィスキーの父 をご紹介したいと思います。

1918年、一人の青年が日本から スコットランド に向けて旅立ちました。
後の ニッカウヰスキー の 初代社長、竹鶴政孝氏です。

政孝氏は広島の醸造家で生を受け、摂津酒造という日本酒メーカーに入社。

摂津酒造の社長、阿部喜兵衛氏は、「 これから本格ウィスキーの時代が来る 」
と考え、政孝氏をスコットランドに留学させました。

 

 

グラスゴー大学 でウィスキーの書物を辞書を片手に勉強していた政孝氏は、
本の知識だけではウィスキーが造れる訳が無いと、
いろいろな蒸留所に 実地研修 の申し込みをしていました。

しかし、なかなか許可が下りませんでした。

( たとえば僕が蒸留所の所長だとしても、よく分からない外国人に研修させる というのは
とても リスクが伴う と思うので、しょうがない事かもしれませんね )

ですが、ロングモーン蒸留所 ( グレン・グラントの ジョン が研修した所 )が
工場実習の受け入れ先になって、政孝氏はやっと実際にウィスキー造りを
勉強できるようになりました。

白衣のポケットにノートを忍ばせて、人の嫌がるどんな事でも率先してやり、
すべてを吸収していきました。

現場で技術習得しながら、彼は 

「 ウィスキーを決定するのは技術だけでなく、
大麦、水などの自然であり、その自然を敬び酒をつくり上げる人間の心、
そして熟成させる時である 」  
 

                                                              「 竹鶴政孝物語 」 より原文抜粋

という生涯抱き続ける考え方にまで辿り着いたそうです。

                               

 

やがて、生涯付き添う 愛妻リタ と出会い、結婚し、留学最後の仕上げを
キャンベルタウン という町の ヘーゼルバーン蒸留所 ( 今はもうありません )で
行い、1920年の秋に帰国します。

しかし、第一次大戦後の恐慌で苦しい時代で、摂津酒造 の阿部社長はウィスキー
醸造計画を実行できず、政孝氏は 摂津酒造 を離れました。

ここで、寿屋 ( 現サントリー ) の 鳥井信次郎氏 があらわれます。

鳥井氏も本格ウィスキーの到来を確信し、日本での製造にむけてウィスキーの権威、 
ムーア博士 に 技術指導の打診 をしていました。

ムーア博士は、「 日本には若くて優秀な技術者がいますよ 」 と 政孝氏 を
紹介し、京都の山崎 でウィスキー造りが始まります。

そして 1929年に国産初 の 本格ウィスキー を世に送り出したのでした。

約束の年限をもって 寿屋 を退職した政孝氏は、北海道の余市 で
自身の理想の ウィスキー造り を始めます

 

 

まず 大日本果汁株式会社 を1934年に設立。リンゴジュースなどをつくりながら
ウィスキーを造り続けました。 この 「 大日本果汁 」 を縮めて
今の 「 ニッカ 」 となっています。

これは、横書きにしても片側からしか読めない、ネオンにしてもスペースを
取らないという 政孝氏 のアイデアでした。

昭和44年には 「 ニッカウヰスキー1本 と 英の最高級スコッチ2本 を
ブラインド・テストして、これが日本製だと全員が予想したものが
自国の12年物だった 」 と
いう記事が デイリーエクスプレス紙 に載りました。

ニッカの品質の良さに、英の ヒューム副首相 が

 「 日本の青年が 1本の万年筆 と ノート で ウィスキー造りの秘密を盗んでいった 」

と言ったという逸話もあります。

そして最近では 2001年2月 、世界で唯一のウィスキーの専門誌である
「 ウィスキーマガジン 」が企画した、「 ザ・ベスト・オブ・ベスト 」
テイスティング・コンテストにおいて、「 ニッカ シングルカスク余市10年 」 が 
最高得点を獲得 し、ウィスキー界で賞賛を浴びました。

 

今回はその ニッカ のウィスキー達を紹介します。

 

           余市  15年     ¥1,600
           竹鶴 21年     ¥1,600         

    

ニッカは 余市 と 宮城峡 ( 仙台市 ) に2つの蒸留所を保有していますが、
余市はしっかりとした酒質、宮城峡は穏やかで軽い酒質と タイプを変えて
作っている感じがします。

余市15年 は飲み応えとまろやかさのバランスがよく、余韻も長いです。

竹鶴 は 余市と宮城峡 で作られたモルト原酒をヴァッティング (合わせる) し、
バランスよく造られた モルトウィスキー です。

2ヶ所の蒸留所のモルトウィスキーを使用しているため、
ヴァッテド・モルト とか、ブレンデッド・モルト と呼ばれます。

( スコットランドでは ブレンデッド・モルト と統一するようにしているようです )

ストレート、ロック、水割り、ソーダ割りとウィスキーの飲み方は様々ですが、
そのどれにも 問題なく調和 している素晴らしいウィスキーです。

 

ついでに、最初の写真はウチの 秘蔵ウィスキー で、余市のシングルカスク が
発売される前に 限定 で手に入った 余市シングルカスク です。

僕がこの店に入る前からあったもので、まだ封を開けずに隠しています。

KITTY'S に何か いい事 があったら、開くことになるでしょうか。??

 

 

 

ちなみに今回の記事はニッカウィスキーから頂いた小冊子 
「 竹鶴政孝物語 」 から引用させていただきました。
ニッカのホームページ  にも
詳しいお話が載っています。

父の日に何を贈るかというアンケートでは、「 お酒 」 が1位だったそうです。

 

父の日には間に合わなくても、父親と一緒にウイスキーを愉しんでみる。

その場所が KITTY'S であっても、全然かまいませんのよ。 (`/◇´)オーホホホ

 

( 母の日ネタは今年はお休みです )    ただ単に忘れていただけですが・・・・

 

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