父の日に捧ぐ  Vol.140

 

「 GC 」 writes.

 

次の日曜日、6月17日は 父の日 です。

昨年  に続き、「 父の日 」 ネタです。

 

 

1年以上 ブログ を書いてきましたが、 

そういえば、バーボンウィスキー を取り上げた事が一度もなく、

バランスが悪いな と 反省してました。

 

と、いうわけで、今回は バーボンウィスキー です。

 

バーボンウィスキーの 製法の特徴の一つ に 「 サワーマッシュ 」 と

よばれる 醗酵の方式 があります。

「 マッシュ 」 というのは、モロミ の事で、 トウモロコシなどの 穀物を砕いて、

水と酵素 で デンプン を 糖分に変えた液体 のことです。

( 糖化液ともいいます )

この 「 マッシュ 」 に 酵母を加えると、醗酵が始まり、

糖分がアルコールに変わる わけですが、

この時に、蒸留時に残った残液を 「 マッシュ 」 に加える というのが、

「 サワーマッシュ 」 方式なのです。

( 25%以上は 残液を加えるそうです )

なぜ、「 サワーマッシュ 」 と呼ばれたのか ですが、この方式のモロミ ( マッシュ ) には、

酸味 ( Sour ) を帯びているためだそうです。

( 普通のモロミは 甘い です )

この方式の利点は、出来上がるウィスキーが よりなめらかで 良質に仕上がる上、

味が一定に保たれる事 だそうです。

昔のバーボンは 経験などに頼る事が多く、品質のばらつきが 目立っていましたが、

この方式で 安定と向上が 約束されました。

 

この素晴らしい製法を考案したのは 2人いて、

オールド・クロウ を造った ジェイムズ・クロウ ( この方のほうが有名 ) と、

J.W.ダント を造った ジョセフ ( J ) ・ ウィリアム ( W ) ・ ダント です。

今回は J.W.ダント のほうを紹介します。

 


      
               J.W.ダント               ¥700

とてもリーズナブルな バーボンです。 ほどよい辛さとコクがあり、

ソーダ割りなどにも使いやすい バランスの良いウィスキーです。

創始者が 「 サワーマッシュ 」 方式を 考案した人らしく、ラベルには

「 GENUINE ( 本物の ) SOUR MASH 」 と プリントされています。

 

 

また、ラベルの左側の 樽の絵には、4つのトウモロコシ が描かれていますが、

「 A 」 の部分が 赤い のは、「 サワーマッシュ 」 を意味している そうです。

 

これから梅雨で ジメジメしてきますが、 このバーボンのソーダ割りで

最初に スカッとされるのも よろしいのではないでしょうか。

 

 

 

また、ダント家は ジョセフの息子、 J.B.ダントも 素晴らしいバーボンを

造りだしています。

 

 

              イエローストーン 7年 特級      ¥1,300

イエローストーン とは、西部の ワイオミング州にある 自然公園の名 で、

1872年、アメリカ初の国立公園 として有名です。

J.B.ダントが このバーボンを売り出したのも 同じ1872年で、

この国立公園の人気に乗じての命名だった のでしょう。

ただ、このバーボンは 名前負けする事ない品質 を持っています。

このウィスキーの特徴は 3つあり、まず父親の考案した

「 サワーマッシュ 」 方を採用せず、「 メロウマッシュ 」 と

呼ばれる方法を用いています。

マッシュをつくる時に、粉砕した穀物を 煮沸しますが、 一般的には圧力釜を用います。

しかし、J.B.ダントは、圧力釜は使わず、蒸気の熱で 時間をかけて蒸煮しています。

これを 「 メロウマッシュ 」 と呼ぶようです。

2つ目は、通常より1.5倍も背の高い蒸留塔 を 使用しています。

( バーボンは通常連続式蒸留器なので、蒸留塔と呼ぶのでしょう )

これにより、よりマイルドな性格のアルコールに仕上げています。

その分、1つのマッシュから得られるアルコールは 少なくなります。

最後は熟成に使う樽です。 通常の樽に使われる 材木の厚さは

3/4インチなのですが、ここでは1インチです。

バーボンは 内側を焦がした新樽 を使用しますが、イエローストーンは

焦げ目の厚さも 他のものより 厚くしています。

 

これらの特徴すべてが 時間とコストがかかる 非常に贅沢な造り方です。

出来上がったウィスキーは まろやかで スムーズに仕上がっていて、

とても上品なウィスキーとなっています。

7年熟成とは思えないくらいの品質です。

是非、ストレートやロック で味わってみてください。

 

親子2代で 性格の異なる 素晴らしいバーボンを飲み比べる。

そんな 「 父の日 」 の過ごし方は いかがでしょうか。

 

 

昨日、東京は 入梅宣言 をしたようです。

雨もまた 楽しむ時間が あるといいですね。