「 GC 」 writes.
次の日曜日、6月17日は 父の日 です。
昨年 に続き、「 父の日 」 ネタです。
1年以上 ブログ を書いてきましたが、
そういえば、バーボンウィスキー を取り上げた事が一度もなく、
バランスが悪いな と 反省してました。
と、いうわけで、今回は バーボンウィスキー です。
バーボンウィスキーの 製法の特徴の一つ に 「 サワーマッシュ 」 と
よばれる 醗酵の方式 があります。
「 マッシュ 」 というのは、モロミ の事で、 トウモロコシなどの 穀物を砕いて、
水と酵素 で デンプン を 糖分に変えた液体 のことです。
( 糖化液ともいいます )
この 「 マッシュ 」 に 酵母を加えると、醗酵が始まり、
糖分がアルコールに変わる わけですが、
この時に、蒸留時に残った残液を 「 マッシュ 」 に加える というのが、
「 サワーマッシュ 」 方式なのです。
( 25%以上は 残液を加えるそうです )
なぜ、「 サワーマッシュ 」 と呼ばれたのか ですが、この方式のモロミ ( マッシュ ) には、
酸味 ( Sour ) を帯びているためだそうです。
( 普通のモロミは 甘い です )
この方式の利点は、出来上がるウィスキーが よりなめらかで 良質に仕上がる上、
味が一定に保たれる事 だそうです。
昔のバーボンは 経験などに頼る事が多く、品質のばらつきが 目立っていましたが、
この方式で 安定と向上が 約束されました。
この素晴らしい製法を考案したのは 2人いて、
オールド・クロウ を造った ジェイムズ・クロウ ( この方のほうが有名 ) と、
J.W.ダント を造った ジョセフ ( J ) ・ ウィリアム ( W ) ・ ダント です。
今回は J.W.ダント のほうを紹介します。

J.W.ダント ¥700
とてもリーズナブルな バーボンです。 ほどよい辛さとコクがあり、
ソーダ割りなどにも使いやすい バランスの良いウィスキーです。
創始者が 「 サワーマッシュ 」 方式を 考案した人らしく、ラベルには
「 GENUINE ( 本物の ) SOUR MASH 」 と プリントされています。

また、ラベルの左側の 樽の絵には、4つのトウモロコシ が描かれていますが、
「 A 」 の部分が 赤い のは、「 サワーマッシュ 」 を意味している そうです。

これから梅雨で ジメジメしてきますが、 このバーボンのソーダ割りで
最初に スカッとされるのも よろしいのではないでしょうか。
また、ダント家は ジョセフの息子、 J.B.ダントも 素晴らしいバーボンを
造りだしています。

イエローストーン 7年 特級 ¥1,300
イエローストーン とは、西部の ワイオミング州にある 自然公園の名 で、
1872年、アメリカ初の国立公園 として有名です。
J.B.ダントが このバーボンを売り出したのも 同じ1872年で、
この国立公園の人気に乗じての命名だった のでしょう。
ただ、このバーボンは 名前負けする事ない品質 を持っています。
このウィスキーの特徴は 3つあり、まず父親の考案した
「 サワーマッシュ 」 方を採用せず、「 メロウマッシュ 」 と
呼ばれる方法を用いています。
マッシュをつくる時に、粉砕した穀物を 煮沸しますが、 一般的には圧力釜を用います。
しかし、J.B.ダントは、圧力釜は使わず、蒸気の熱で 時間をかけて蒸煮しています。
これを 「 メロウマッシュ 」 と呼ぶようです。
2つ目は、通常より1.5倍も背の高い蒸留塔 を 使用しています。
( バーボンは通常連続式蒸留器なので、蒸留塔と呼ぶのでしょう )
これにより、よりマイルドな性格のアルコールに仕上げています。
その分、1つのマッシュから得られるアルコールは 少なくなります。
最後は熟成に使う樽です。 通常の樽に使われる 材木の厚さは
3/4インチなのですが、ここでは1インチです。
バーボンは 内側を焦がした新樽 を使用しますが、イエローストーンは
焦げ目の厚さも 他のものより 厚くしています。
これらの特徴すべてが 時間とコストがかかる 非常に贅沢な造り方です。
出来上がったウィスキーは まろやかで スムーズに仕上がっていて、
とても上品なウィスキーとなっています。
7年熟成とは思えないくらいの品質です。
是非、ストレートやロック で味わってみてください。
親子2代で 性格の異なる 素晴らしいバーボンを飲み比べる。
そんな 「 父の日 」 の過ごし方は いかがでしょうか。
昨日、東京は 入梅宣言 をしたようです。
雨もまた 楽しむ時間が あるといいですね。


