
「 GC 」 writes.
寒いですね ・・・ 寒いと言えば ロシアですね ・・・
ロシア と言えば ウォッカ です。
( う~~む、我ながら強引だなぁ )
現在 KITTY’S にある ウォッカのラインナップ です。
バーテンダーになってから 思ったことのひとつ に、
「 ウォッカベースの ショートカクテル は人気がない 」 という事があります。
実際、僕がお薦めしているのもありますが、
モスコミュール や ブラッディマリー ( 生トマト使用のものです )、
スクリュードライバー など、ほとんどが ロングカクテル です。
カクテルブックでも カクテルの人気ランキング などが載っていたりしますが、
ウォッカベースのショートカクテル は バラライカ ぐらいしかありません。
一応、4大スピリッツとして、
ジン、ウォッカ、ラム、テキーラとありますが、
ジンはマティーニ
ラムはダイキリ
テキーラはマルガリータ
などというように、必ず 代表と呼べるショートカクテル があります。
バラライカ に関しては ホワイトレディ ( ジン )、XYZ ( ラム )
と ベースが違うだけ の バリエーションカクテル という感覚が強く、
ホワイトレディ や XYZ のほうが ( 個人的に ) 人気がある中で、
バラライカ が ウォッカベースの代表 とまでは あまり強くいえない感じがします。
このような状況になっているのは、ウォッカの特徴である、
「 無味無臭 (1) 」、「 アルコール度数が強いというイメージ (2) 」
が原因だと思います。
まず、(1) についてですが、
ウォッカは蒸留したアルコールを 白樺から出来る活性炭でろ過をして、
風味、雑味を 極限まで無くしたアルコールと水のみ
で出来ているお酒だということです。
味については エチルアルコールの質 と 水の質 で全てが決まります。
香りは ほとんどアルコールの香り です。
ショートカクテル はほとんどの場合、ベースとなるお酒の分量が
一番多いですから、どうしても アルコールの香りや味 が目立ち、
「 強いぞ、気をつけよう 」 という心理になり、
楽しく飲めないのではないかなと 思います。
あと、これは 僕個人が思っていること ですが、 たぶんアルコールには 苦味 があり、
味のないウォッカでは もろにその 苦味が表に出てくる ことがあります。
特に 甘めのショートカクテルには多い ことです。
僕としては ウォッカは一番難しいスピリッツ だと思います。
だから、頼まれた時は一番神経を使います。
( かといって頼まれる事は嬉しい事なので ご遠慮なくどうぞ )
多分、どのスピリッツよりも 腕が試されるのではないかな と思います。
( この業界ではジンベースを基準に試される方が多いようですが )
最近は原料など 使うもの全てを厳選した 「 プレミアムウォッカ 」 が
出回るようになり、ウチでも何種類か使っています。
とてもいい品質のものばかりで僕もとても重宝しています。
(2)に関しては かなり誤解が多い と思います。
アルコール度数90オーバーのウォッカ が一部あるので、 そのようなイメージを
持たれるかもしれませんが、 それ自体が とても特殊 なもので、
大体は 40度位、たまに 50度位のものがあるくらいです。
ジンは ウチでは 40度 のものはほとんどなく、47度位からですが、
プリマスジン ( ギブソン等に使います ) にいたっては 57度 です。
ラムにいたっては 75.5度 のものがカ クテルの材料として 指定 されたりしてますから、
こちらの方が やたらめったら強い といえます。
他のスピリッツには 「 個性 」 があります。 「 味 」 「 香り 」 という個性です。しかし、
ウォッカはその 「 個性 」 を消したことが 「 個性 」 になります。
ロシアでは 冬場、車の窓拭きにウォッカを使用したりする そうですから、
( 水だと凍ってしまう からだそうです )
余計な味やら香りはついていないほうがいい というのも分かります。
僕らとは ウォッカとの距離感 が全然違うのでしょう。
そんなわけで ショートカクテルではあまり人気のないウォッカ ですが、
おススメとしては バラライカ、ウォッカギムレット、
ウォッカマティーニ ( 通称 ボンドマティーニ ) などがあります。
他のスピリッツよりも プレーンな味 をお求めになる場合は
ウォッカは とてもいいベース になると思います。
あと、万人向けではないですが、八角 を使ったマティーニは 八角 が
お好きな方には堪らないでしょう。
逆に ロングカクテル では ウォッカは大人気 です。
理由としては ジュース などの 副材料の方が ベースよりはるかに量が多い ので、
アルコール感が分からなくなり、飲み易い という事があげられます。
アルコールは飲んだ時に ふわっと膨らむ 感覚があるので、
ジュースを飲むより、ボリューム感も出ます。
このブログでも 以前、モスコミュール を取り上げましたし、
他にもおススメはあります。

ソルティドッグ ¥1,000
お酒をお飲みになったことがある方なら 大体の方はご存知 の 有名なカクテル です。
もともとは ジンベース の ショートカクテル で、 ジン と グレープフルーツジュース、塩 を
シェイクして出されていたそうです。
この 英国式クラシックソルティドッグ もウチでは出しています。
このカクテルが アメリカに渡り、ジン が ウォッカ になり、
カクテルグラス から ロックグラス になり、シェイク から グラスで直接作る
( ビルドといいます ) ようになり、塩 を グラスの縁につける ようになって、
現在の形になった らしいです。
かなり 作り方が簡素化された感じ がします。なんとなく合理化が
好きな アメリカらしい変化のしかた だなぁと思います。
ただ、このおかげで誰が作ってもおいしいカクテルになり、
普及していったのではないでしょうか。
どこでも出されているカクテル なので差をつけるのは難しいのですが、
フレッシュグレープフルーツ はもちろん、 塩 に気をつけています。
アンデス産の岩塩 を おろし金でおろして パウダー塩 にします。
こうすることによって、鋭い塩の塩味を和らげ、岩塩の持っている
甘味や旨味を引き出すことが出来ます。
もう 2,3年ほど前 からやっていますが
お客様の反応はとてもいい ので、まだ試されていない方はぜひ お試し下さい。
クラシックのソルティドッグ と飲み比べても面白いと思います。

ミカンのスクリュードライバー ¥1,200
スクリュードライバー は ウォッカ と オレンジジュース だけの
シンプルなカクテル です。
最近はとても 質のいいミカン が多いので作ってみました。
オレンジ よりは 甘味やコク が強く、飲み応えがありますが、
甘味が多い分、アルコール感がほとんどありません。
「 ねじまわし 」 がこのカクテルの日本語訳 ですが
ミカンは日本で親しまれているので、名前をつけるとすると
何がよろしいですかね?
日本人のDNAレベル で ほっとする味 だと思います。
寒い時は お腹の中から暖まる 強めのお酒 はいいと思います。
これからの季節 少し強めのお酒 にもチャレンジされるのは
いかがでしょうか。
追伸
GC の長々とした記事を最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。
by KITTY-Mにゃん

